特長
シンプルで美しく、洗練されたユーザインタフェース
Sylpheedの画面構成はOutlook ExpressやBecky!といった、Windowsでは定番のメールソフトと同様の3ペイン方式を採用しており、初めて使う場合でもとっつきやすくなっています。
快適な操作性
ユーザインタフェースについては改良を常に行っており、細部まで気の利いた「かゆいところに手が届く」快適な操作性を実現しています。
特にキーボードによる操作性を重視しており、効率よくメールを読み進めることができます。もちろんマウスのみでも簡単に操作できます。
また、メールを表示するときの挙動なども細かく設定することができます。
整理された分かりやすい設定項目
各設定項目は分かりやすく整理されており、初めて使う場合でも設定しやすくなっています。
標準の設定にも気を使っており、必要なメールアカウントの設定を行うだけで、後はほぼそのままの設定ですぐに使用することができます。
軽快な動作
操作感に大きな影響を与える要素である処理速度には常に注意して実装を行っており、可能な限り高速に動作するようになっています。例えば、1フォルダ中にメールを2、3万通ため込んでいたとしてもストレスなく読むことができます。
SylpheedはすべてC言語で記述されており、インタプリタや仮想マシンなどは使用していないため、動作のもたつきもありません。
高い信頼性
メールクライアントにとって最も重要な要素である、安定動作とデータの保全についても最大限に配慮しています。1フォルダ中に数万通のメールを保存していたとしても安定性に問題はありません。また、例え受信中にアプリケーションを強制終了してしまったとしても、受信中のメールが消えてしまったり、メールボックスの状態に矛盾が生じるようなことはまずありません。
メッセージは1ファイル1メールのMH形式で管理しており、データのバックアップや移行、他アプリケーションによる処理などが容易に行えます。1ファイル1フォルダの形式に比べ、システムに障害が発生した際にメールを失う危険性も少なくなっています。また、この形式ではその場で物理的にメッセージの移動や削除を行うため、メールボックスの肥大化を防ぐためにユーザが手動で定期的にメールボックスのコンパクト化などを行う必要もありません。
強力なフィルタリング・検索機能
高機能なフィルタリング機能により、送受信したメールに対してさまざまな処理を行うことができます。
フィルタの条件には、「任意のヘッダ」「本文」「サイズ」「日付」「フラグの状態」、さらに外部コマンドを使用することができます。条件にマッチした際のアクションとして、「移動」「コピー」「サーバから削除」「フラグの指定」「外部コマンドの実行」などを行うことができます。
また、このフィルタリングエンジンを利用した強力な検索機能も搭載しています。さらに、検索結果を検索フォルダとして保存することで、後から簡単に条件に合致するメッセージを参照することができます。フラグの種類や件名などの文字列で素早くメッセージ一覧を絞りこむクイックサーチ機能も装備しています。
迷惑メール対策機能
外部コマンドを利用した学習型の迷惑メール対策機能を搭載しています。手動でフィルタルールを登録することなく、自動的に迷惑メールをフィルタすることができ、大量の迷惑メールに埋もれる心配がなくなります。外部コマンドには、標準のbogofilterとbsfilterの他に、任意のプログラムが使用でき、高い柔軟性を持っています。標準で対応しているプログラムについては、インストールするだけでSylpheedから簡単に利用することができます(Windows版のbsfilterのインストール方法)。
国際化、多言語対応と高度な日本語処理
Sylpheedは国際化と多言語表示に対応しています(現在30カ国語以上に翻訳済み)。内蔵エディタについても国際化された禁則処理を実装しています。
また、日本語の処理は、独自の実装を使用した安定した文字コード変換、文字コードの自動判別(ISO-2022-JP/EUC-JP/Shift_JIS/UTF-8)、機種依存文字対応など、高いレベルで対応しています。
多様なプロトコルに対応
POP3、IMAP4rev1、SMTPといった主要なプロトコルはもちろん、NNTP(ネットニュース)にも対応しています。次世代インターネットプロトコルIPv6にも標準で対応しています。
セキュリティ機能(GnuPG、SSL/TLSv1)
GnuPGによるメッセージの電子署名と暗号化、SSL/TLSv1によるPOP3/IMAP4/NNTPの暗号化通信に対応しており、安全な通信が行えます。
外部コマンドとの柔軟な連携
さまざまな状況で外部コマンドを呼び出し、連携することが可能です。「アクション」機能では、現在選択中のメッセージを外部コマンドに渡すことでフィルタとして利用できます(Unix系OSのみ)。メッセージの作成では外部エディタを使用することができます。受信時のフィルタリングでも、外部コマンドを利用した振り分けが可能です。
Sylpheedの受信機能だけでは足りない場合は、fetchmailやprocmailを利用したり、 受信に外部プログラム(inc, imget等)を使用することも可能です。